切り折り紙とは

切り折り紙とは紙を切って折って作るクラフトです。私にとってはアートでもあり、パズルでもありますがそれは心の問題。

もっとも厳格なルールは、「白い紙一枚、印刷・絵付・のり付けは使用せず」。(間違いなく切り折り紙)もっとも緩やかなルールは「紙は何枚でも、印刷・絵付け・のり付けは自由、他の材料と組み合わせるのも自由」。(切り折り紙と呼べない作品もでるかも) 2006/12/24改訂

参考までに川合工房版切り折り紙ルール

  1. 一枚の紙を紙を切って折って作ること。(切り離されないかぎり、紙は1枚と見なす。)
  2. 接着剤・絵の具の類は最小限の使用とすること。(展示のための固定用の接着剤、保存用のニスの使用は例外とする。)
  3. 簡単・不思議・受けるを基本とすること。
  4. 上記ルールを作品を縛るためではなく、質・量(生産性)の向上のために利用すること。

切り折り紙の別の名前

名前 説明
切り折り紙 1989ごろ私が考案。同じ頃にたけとりさんが同じく切り折り紙を名乗って創作を開始しています。現在の切り折り紙探検隊の前身はこの二人の協力関係から始まります。このほかNacinamy という方がポーランド語で”czyli kiri-origami płaskie z koła Język”(2005)というペーパークラフトの本を書いています。
Kiriorigami Elodole氏が使っている名称、一枚紙で糊使わず、折り紙建築の影響が強い作風です。いつから使っているかは不明です。
折り紙建築 1981に建築家の茶谷正洋先生(東京工業大学名誉教授)が作った建築物を中心とした作品に対し、Organic Architecture(有機的建築:フランク・ロイド・ライトの唱えた建築の形態)をもじってOrigamic Architecture(折り紙建築)と命名。折り紙建築コンテストなど開催された歴史もあり、建築以外にもレパートリーは広がっている。木原隆明先生や中沢圭子先生らもおられます。
ワンシートクラフト 和田洋一先生が使っている名称。
かみわざ クニ先生が使っている名称。
紙ワザ 菊池清先生が使っている名称。
チョキ折り 渡辺豊先生が使っている名称。以下HPより「チョキチョキ”切って“やまおり”“たにおり”折るだけで出来上がる楽しい紙工作。片面印刷1パーツ折りで、のり不要です。コピー用紙などの薄い紙でも、自立するように出来ています」
立体切紙 我流切紙人さんが使っていた名称。
立体紙切り scissorhandsさんが使っていた名称。
kiritai ango familyさんが使っている名称。
ハサミックアート scissorhandsさんが複数の紙、彩色ありなど基本的な切り折り紙からはみ出す作品に対して使用している名称。
立体切り絵・立体切り絵アート 使っておられる方がいました。
切り紙クラフト ヱトワさんが使っておられた名称。切り紙とペーパークラフトの両方の性質を持つから、が由来。
裁ち折り紙 平井光弘さんが使っている名称。自作品にふさわしい名称として創出したとのこと。
A single sheet pf paper Peter Callesenさんの作品に使われている名称。

名称統一の必要性

理由は2つあります。1つめはバラバラな名称の結果、世間の認知度が低くていちいち説明しないと分かってもらえない。2つめは独自な名称、独自な活動の結果、交流が不活発。それだと作家がお山の大将になってそれでおしまい。

みんな自分の付けた名前がかわいいのは分かるけど、これじゃあもったいないじゃないですか。

名称がその本質を表すこと、世界文化の中に日本の刻印を残しうること、この2点において私は切り折り紙という名称を推しています。最終目標は切り折り紙を世界文化の中の一つに位置づけること(さあ、うまくいったらお慰み)。